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2005年2月26日 土曜日

一億総クリエーター時代

 創作活動の敷居が技術の進歩でグッと下がってきていて、見栄えのするものが簡単な作業でできるようになってきた。ただ、独自性や訴求力があるものを作れるかといえば、それは別の話。つまり、料理を作るのは誰にでも出来るが、プロの料理人になるのが難しいのと同じ事です。オリジナルのレシピを作れなければ意味が無い。だからこそ、大切なのは下流行程の実作業を通過した上での企画提案やディレクションですが、そういう部分の力を身につけるのはなかなか難しい…。

- 「2/24(木) 音楽・映像クリエイターの未来像 (社長日記)」より引用 -

「ほしのこえ」The voices of a distant starこのほしのこえという作品は、作者がほとんど一人で作ったものであり、このクオリティの映像作品が個人の手によって作られるくらいの技術革新とツール類の低価格化がおきているのである。受け手だけからお金をとる時代ではなく、作り手がサーバ代やツール代などの、いわば家賃のようなものを支払って、独自でビジネスを構築していく時代がくるのだと思う。我々はそのインフラ面でのお手伝いをしたい。

 堀江社長のこの記事も一見ポジティブな言い回しになっていますが、裏を返せば、現代にあってはクリエイターも消費者層の一つにすぎず、潜在的な儲け口であることを語っています。つまり、一部のトップクリエーターを除けば、本人は創作活動をしているつもりでも実は消費活動の特殊な一端をなしているだけの場合があり、そこへ"おままごとセット"を提供する商売が成り立つという…(ネガティブな解釈ですが)。実際、livedoorは「ねとらじ」の買上げとかしていることからしても、素人によるニッチな情報・作品の発信に関心を持っているようですし、現実と照らし合わせて考えても時代にマッチした自然な発想といえます。

 現代のエンターテインメントは「バックステージ感覚」。つまり、制作過程を見せたり、理解してもらう事で幅を広げている。さらに言うと「私にも出来る感覚」というのが重要で、受け手が理解できるようなコンテンツで教育し、ちょっと努力すればひょっとして自分にもできるんじゃないかという共感を与え、裏側を理解している自分はちょっと特別だと思わせる事がミソなのだ。そのためには作品があまりにも高尚過ぎてはいけない…。一応お断りしておきますが、これはあくまでもモンキービジネスとしてのエンターテインメントの話なので、本物の芸術家というのも当然いらっしゃいます。はい。

2005年2月26日 15:31 | Permalink | コメント(0) | トラックバック(0)

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