2005年2月 8日 火曜日
オーシャンズ12 -サウンドトラック- ♪試聴できます
オーシャンズ11の後日談で、番外編/セルフパロディーといった内容でした。 同じベクトルで続編を作るのではなく、あえてハズしたようでB級映画の匂いすら漂っています。比較しないで寛大な心で観ましょう。時系列が前後する事が多いのは、ちょっと分かりづらいかな。相変わらずデヴィッド・ホルムズの音楽はいいです。前作を観ていないと、導入から置いていかれるので注意。
どうも前評判があまりにもアレだったので、観なくても良いかなと思っていたのですが、誘われたので、TOHO-CINEMAS海老名で鑑賞。
どうも、序盤の動機付けがいい加減なので、話に求心力が感じられないです。だって、前作ではカジノ王ベネディクトを怒らせると、親類まで巻き込んで大変な事になると言っていたわりには、なんか妙に物わかりが良いんですよね、今回は脇役だからというのもありますが、どうも腑に落ちない感じです。中盤のジュリアロバーツ大活躍の大物ゲストとの絡みは馬鹿馬鹿しくて笑える。
キャストは豪華です。ブラピとジョージ・クルーニーは言うまでもありませんが、ヴァンサン・カッセルとアンディー・ガルシアが地味に光っていると思います。あと、特別ゲスト(笑)。
サウンドトラックは前作と同様でデヴィッド・ホルムズ。前作と同様に、彼のオリジナル曲の他にオールディーズからのピックアップを混ぜてコンパイルされています。前作のジャズ/クロスオーバー路線よりも、さらに時代をさかのぼった感じで、60〜70年代風ジャズ・ファンク色が強い。テーマ曲は、コンプの効いたパツパツのドラムと押しのあるブラス・セクション、3連符の特徴的なリズム/フレーズが耳に残る名曲ですね。前作に引き続き、このサントラも買いでしょう!
撮影が前作が監督自身だったのに対し、今回は別の人が担当しています。そのせいか、画作りの傾向が変わっていて、質感もざらついた感じ。音楽に合わせて、映像も60〜70年代風を狙ってきているのかもしれませんが、どうもグッと来ませんでした。スティーブン・ソダーバーグ本人に撮ってもらいたかったですね。衣装はセンス良い。
正当派の前作を踏み台にした壮大なセルフパロディー映画。楽しむには、B級かつ60〜70年代テイストを味わえるかどうかが重要なキーになってきます。万人向けでなく、シナリオがぬるい。あと、豪華キャストの割には、効果が得られていないような。でも、前評判程の悪い映画ではなかったですよ。
ということで、総合的に星3つ。平均レベルです。[★★★☆☆]
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