2005年2月10日 木曜日
ハリウッド版「JUON」公開記念して、日本版のレビューです。(ハリウッド版のレビューはこちら。)
呪怨 劇場版 デラックス版「THE JUON/呪怨」劇場公開記念パッケージ
日本人特有の暗くて湿った雰囲気の恐怖感が前面に押し出されていて、ヴィジュアルは「それ、それー。」という感じ(?)で、なかなかヒット率が高いですね。
ただし、複数の小エピソードを一本にまとめた半オムニバス形式なのでストーリー性はかなり薄く、そのため苦肉の策というか、それを逆手に取ったというか、時系列の前後関係を解体して伏線を貼る手法がいくつか取られていて、面白い効果を出しています。
これは、デヴィッド・リンチ監督の「マルホランド・ドライブ」でも用いられていて、これをすると訳が分からないなりにも深みが出て、格好がつきます(笑)
マルホランド・ドライブ
作品の総合力としては、「リング[日本版]」などの方が優れていると思いますし、「呪怨 2」での力の無さをみるにつけ、清水監督は海外のジャパニーズクールの時流に上手く乗っただけなんじゃないかと勘繰ってしまいますが、若干32歳でハリウッドデビューした日本人監督というのは、間違いなく凄いことなのでハリウッド版には期待ですね。サウンドトラックがなかなか良い響きが出てるので、チェックしたいところです。
-ハリウッド版「THE JUON/呪怨」情報-
◆『THE JUON/呪怨』公式サイト
◆『THE JUON/呪怨』公式Blog ― “呪いのブログ”
◆Yahoo!ムービー -
2/13(日)までの1週間限定で、 本編の冒頭8分間が見れるそうです。
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