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2005年7月16日 土曜日

Batman Begins / Christopher Nolan監督

バットマン ビギンズ
バットマン ビギンズ
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「メメント」で一躍有名になったクリストファー・ノーラン監督による、バットマンの誕生秘話。バットマンが葛藤を抱えた人間らしいダークヒーローになるまでの過程を描いた本作は、ジョエル・シューマカーが監督し、派手さと裏腹に空洞化したストーリーで評判を落とした近年のバットマン(「バットマン フォーエバー」、「バットマン&ロビン~Mr.フリーズの逆襲!!~」)と異なり、映像もストーリーも硬派で人間らしい部分を描いていて、ティム・バートンが築き上げた本来のバットマン(「バットマン」、「バットマン リターンズ」)への復活を感じさせます。役者陣が非常に豪華でそれだけでも見る価値があります。

■キャスト
 「マシニスト」で役作りのため極限まで減量し、役者魂を見せつけたクリスチャン・ベイルが主演します。他にも、リーアム・ニーソン、渡辺謙、ゲイリー・オールドマン、モーガン・フリーマン、と存在感のある演技のできる名優が勢揃いで、物語に重みを与えていました。特に、僕の大好きなゲイリー・オールドマンが、今回は珍しく善人役(ゴッサムシティーにいながら汚職にまみれていない警官)で登場し、偉才を発揮しています。

■映像・セット
 マフィアによる金と恐怖の暗黒支配で、警察すら骨抜きになってしまったゴッサムシティー。表面は奇麗な町並みを保っていますが、裏通りはスラムと化して煙がくすぶり、汚れた町並みの描写が硬派な現実感をあおります。全体に黒と茶色を基調とした映像は落ち着きがあって、クリストファー・ノーランらしいですよ。

■音楽
 シンプルなハーモニーでユニゾンを多用した厚みのあるストリングスや、下降し墜ちて行くようなメロディー。音像が大きいドラムスと、その上に乗る高揚感のあるブラスパート。厚みを付けながらも主音声を邪魔しないような隙間を作り出している、いかにも映画音楽的な作品です。下降線がシン・レッドラインのメロディーに似ていると思ったら、やはり音楽はハンス・ジマーでした。

■まとめ
 先日レビューを書いたスターウォーズに引き続き、こちらも単純な勧善懲悪の物語ではありません。悪役として登場する、ラーズ・アル・グール率いる陰の軍団も意味もなくゴッサム・シティーを破壊しようとしているのではなく、発展が行き詰まり、マフィアによる支配で汚れた街を浄化するのが目的だと語っています。バットマン自体も自分の行動に嫌悪感を抱いたり、迷いを持っている。現代的視点ですね。インディペンデント系出身の監督なので、やはり視点が独特です。
星4つ[★★★★☆]

 ちなみに、見せ場にモノレールが脱線するシーンがあるのですが、多数の死傷者を出した尼崎脱線事故に配慮するため、このシーンを避けて予告を作ったそうです。比較的静かなイメージのあるこの映画が、よりいっそう大人しく見えてしまい、興行に影響してしまいそうですね。

2005年7月16日 18:23 | Permalink | コメント(2) | トラックバック(0)

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コメント(2)

kou | 2005年7月17日 09:55 | 返信

こんにちは。いつもながら、うまくまとめて、批評してますね(敬服)

「葛藤を抱えた人間らしいダークヒーローになるまでの過程」なのですか、、、へぇー。葛藤を抱えた善ヒーローならスパイダーマンを思い出します。超人のヒーローながら、その人間らしさがヒットの一因かもしれない。ダークヒーローなら、最近みたものといえば、リディック。ビンディーゼルは、ホント優しそうだけど、クールなダークヒーローの役をこなしてましたね。葛藤を抱えた人間らしいダークヒーローなら、SPAWN かな?これも観てないので、想像です。コメントで、着目してしまったのは、ゲーリーオールドマンの善人役で登場ということですが。。。彼の(私の中の)キャラは、やっぱり悪役、でもかっこよい。

7月の映画の日は、6月に続いて劇場に足を運べませんでしたが、スターウォーズ、宇宙戦争、バットマン、ミリオンダラーベイビーの中で、後者2つのどちらかを観にいく予定だったのですよ。

では!

Author Profile Page tasa | 2005年7月18日 21:49 | 返信

こんにちは。いつも僕の駄文を読んでくださって、ありがとうございます。(^^;

今回のバットマンは、クリストファーノーランらしい質感のある渋い絵作りが良かったですよ。

リディックも面白いですよね。話が大きくてキャラが濃い割には、説明的でないし押し付けがましくなくて、雰囲気が好きです。ビンディーゼルの悪ぶったマッチョなのにスポーツマンみたくさっぱりした感じもいいですし。

ミリオンダラーベイビーは僕も気になっています。

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  • 2005年07月
  • Categories: 映画

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