2006年1月16日 月曜日
今年一発目の映画鑑賞は、ホラーでの幕開けとなりました。
「リング」以降の日本ホラー映画ブームの仕掛人である一瀬隆重がプロデュースする、Jホラーシアター第2弾「輪廻」。監督は「呪怨」でハリウッドまで成り上がった(失礼!)、清水崇。音楽は、押井守作品への参加をきっかけに「リング」などのJホラーなど幅広く活躍している川井憲次。
あらすじは、観光地のホテルで起きた実在の猟奇殺人事件を映画化することになり、主演に抜擢された杉浦渚(優香)ら、輪廻に導かれた人々が不可解なできごとに巻き込まれて行くというミステリー・ホラー。
※以下、ネタバレ注意!! まだ観ていない人は読まないでください。
■不可解な点・気になる点
1. 最初にホテルに訪れた時、杉浦渚(優香)は教授の娘が死んだ場所に導かれたにもかかわらず、本当は少女の生まれ変わりでは無かった。(監督のご都合主義?)
2. なぜカメラとフィルムが現実のものとして、杉浦渚の手に渡ったのか。(これもご都合主義?)
3. 杉浦(優香)の見た世界では、松村監督(椎名桔平)が教授の息子の生まれ変わりだった。最後の試写会に監督の姿は無かったが、実際に死ぬか狂うかしたのか。どこまでがリアルで、どこからが霊的世界なのか。すべてリアル?
4. 教授が自殺する直前にナイフに自分の顔を映すそぶりをしているが、教授も誰かの生まれ変わりだったのか。
5. 8mmフィルムを再生する事で、実際のホテルとホテルのセット。そして、過去のホテルという3点がリンクしてリプレイされたという解釈で良いのか。
6. 8mmフィルムには写っていないが、教授も最後に人形の姿を見ていたのか。そうならば、監督の奇行も実は実験ではなく、過去のリプレイ(輪廻)なのか。
7. 生き残った教授の妻が最後には笑っているが、実験の成功(家族の魂の再会)を喜んでいるという解釈で良いのか。
8. 最後に杉浦(優香)が笑うのは家族の霊(スーパーボールと人形が象徴)と再会した教授の気持ちを表しているのか。
9. 撮影する人と言う観点では、教授の生まれ変わりは監督(椎名桔平)の方が、分かりやすかったのではないか。
10. 呪いのフィルムを再び我々が映画館で観る事で、されに輪廻が現実につながるというギミックになっているのか。(考え過ぎか。。)
■勝手な解釈
人形が生き人形であり、すべての輪廻を引き起こしている。フィルムとカメラが杉浦の手に握られていたのは、人形が運んだから。教授も自殺ではなく、人形に殺されたのではないか。
■まとめ
最終的には、現実と霊的現象の境界があいまいでいまいちすっきりしませんでした。従来の清水崇作品は怖ければO.Kで、話の整合性がとれていなくても「幽霊の話で不思議な出来事だから」で済まされていましたが、「輪廻」は監督本人をして、謎解きのミステリー要素を入れたといっていますし、ある程度厳密な筋書きが要求される内容だと思います。そこが若干気になりました。これらの謎は原作「輪廻」を読んだら、すっきりするのでしょうか??
[★★☆☆☆]
ちなみに、クレジットを見ると教授役に黒沢清という名前が出てきますが、まさか「ドッペルゲンガー」の黒沢清監督でしたか!?
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