2006年7月13日 木曜日
![]()
某社との著作権管理委託契約を解約しました。
この約5年間、僅かながらの印税を頂くことができましたが、最近は楽曲を無料で配っているので、そもそも管理する必要がなく(※)、利用スタイルが合わなくなっていました。
※著作権は放棄していません。
ついでなので、著作権についての話を少し。
若い音楽ファンの間でJASRACをやたらと非難したがる風潮がありますが、どうもよく話を聞いてみると、無料で音楽を聞きたいだけという結論に行き着くことが多いようです。その音楽を聞きたいと思った時点で価値を認めている訳で、対価を支払うのは当然じゃないですか?
著作権管理業務が自由化され、他社が参入してしばらく経ちますが、大手音楽出版社がJASRACから離れないのは、他社のような特定の支分権だけの管理でなく、幅広い支分権に対応し、実績のある管理システムに支えられた業務を行っており、安心して任せられるからでしょう。また、執拗に著作権料を徴収するというリスナーの悪評も、音楽業界側から見てみれば、(やりすぎだとしても)きっちり仕事をしているという事になり、問題ではありません。
iTunes Music Storeのレビューを見ると、「この曲が200円ではアーティストが可哀想だ、150円にしてもっと多くの人に聞いてもらうべきだ。」という発言が多く見られますが、なぜアーティストが可哀想なんでしょうか? ミュージシャンたちは音楽をやっているだけで幸せ…ということがあるはずもなく、音楽事業はあくまでビジネスであり、売れたい(=収益をあげたい)と考えているはずです。市場原理の中で、より高い価格設定が可能という事は、それだけの価値を認められ、販売力があるという事ですから、本当にそのアーティストの立場になればむしろ喜ぶべきですし、高いと思うならば購入しなければ良いだけでしょう。そもそも、本当に聞きたいと思ったら、50円違うくらいで購入をためらう事はないのでは?
安くしろ安くしろと、音楽をまるで量産品のように扱うことで、売れないが価値のある音楽を保護する余力がなくなり、音楽文化全体が単純化・空洞化してしまう事の方が、危険な気がします。…いつの時代にもある、杞憂かも知れませんが。
このエントリーと関係がある(…かもしれない) モノ
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL: http://opus77.net/mt/mt_trb.cgi/434
・無関係な内容のトラックバックは削除いたします。

Tag Cloud




コメントする