2006年12月17日 日曜日
こんなのは、ハリウッド映画で使い古されたテーマのN.Yを舞台にした青春サクセスストーリーだろう…と思っていたのですが、意外にも、今年僕が見た映画のなかでは、上位に位置するであろう良作でした。
キャリアに対する乙女チックな夢が投影されているが、地道に努力する若者の姿も現実として描いており、見た人にポジティブな気持ちを与える良い映画。
■キャスト
初々しくも芯の強い女を演じるアン・ハサウェイ(アンディ)と、私生活を感じさせない成功した熟女を演じるメリル・ストリープ(ミランダ役)が映画の重さを醸し出しているのは言うまでもないが、脇を固めるスタンリー・トゥッチ(ナイジェル役)がいい味を出している。
■衣装
シャネルなどが、この映画のために最新のコレクションを提供。アン・ハサウェイがまとう、パトリシア・フィールドの衣装は、美しい。当然ながら、衣装はこの映画の大きな鑑賞ポイントとなるので、楽しもう。
■撮影・編集
ハリウッド映画のはずなのに、妙にスッキリとした映像と軽妙なテンポ。異質だなと思っていたら、デビッド・フランケルという監督は、「セックス・アンド・ザ・シティ シーズン 6」を監督した人らしい。TVドラマがホームグラウンドの人が作る映画って、やっぱり雰囲気が違うものですね。(大抵、1カットが短く、引きの画が少ないという顕著な影響が出る。)

■シナリオ
前半では、新社会人の勘違いぶりと苦悩。後半では、おそらく万人にとって重要なテーマである「仕事と生活のバランス」について問題提起していて、国家・人種に関係なく、共感することができる。ここが素晴らしい。重い話もあまり深刻にさせない軽妙な感覚が絶妙で、エンディングも切なさと清々しさを両立していて、気持ちがいい。編集者を目指す彼女とコックの彼氏の恋愛話としても1本筋が通っていて、まとまっている。
■総評
職業もの映画は数々あるが、常に変化する社会のなかで、その時代時代に合わせたものが必ず必要で、この映画はやや閉塞感のある今の時代に、(少なくとも若者には)夢と現実と希望を与える力があるように感じました。
久々の5つ星[★★★★★]
■関連リンク
・映画「プラダを着た悪魔」公式サイト
http://movies.foxjapan.com/devilwearsprada/
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