2007年11月12日 月曜日
カレッタ汐留にある電通四季劇場 [海]で、劇団四季のミュージカル「ウィキッド」を観てきました。非常に素晴らしかったです!
ウィキッドは、「オズの魔法使い」に登場する「西の魔女」を主役にしたお話。魔女「ウィキッド」が死んだという知らせから始まり、その生い立ちや魔女になっていくまでのストーリーです。ファンタジーや青春劇として観ることもできるし、政治・社会劇として観ることもできる、懐の深い、多層的なお話ですよ。
スティーブン・シュワルツの音楽は、親しみやすいメロディーラインがとても伸びやかでメリハリが利いており、ポップかつ現代的で素晴らしい。アンドリュー・ロイドウェバーの「オペラ座の怪人」や「キャッツ」などを代表とするロンドン・ミュージカルの、楽曲形式を優先するが故、やや固さの残るメロディーとは対極的です。
![Wicked: A New Musical [Original Cast Album]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/41WQ658G7KL._SL160_.jpg)
Wicked: A New Musical [Original Cast Album] ![]()
僕がもっとも記憶に残ったシーンは、第1幕のエンディング、エルファバが魔女ウィキッドとして飛び立つシーン。青春の終わり、過去との決別、自立、大人になるために捨てたもの、目的を果たすために犠牲にしたものなど...。必ずや、あなたの心に眠る感情を呼び起こすことでしょう。音楽・照明・演技が非常に高いレベルで調和していて、美しく力強い。今まで観てきた映画・音楽・舞台のなかで、もっとも感動なシーンの一つです。
ウィキッドのストーリーの根底には、いかにもアメリカらしい教訓が刻まれています。報道や風説には、様々な方面の思惑や利権確保、人民統制のための嘘が含まれていて、踊らされた市民は感情論に走り、やがて、真実は闇に沈んでしまう。また、良心によって、自分の能力や立場を行使することが必ず良い結果を生むとは限らない。しかし、たとえ自分の行動が不本意な結果に結びついたとしても、信念をもって行動すれば、その意思を引き継ぐもの現れる・・・かもしれない。
真実は表層をなぞらえるだけでは捉えることができない。そういう観点でみると、ウィキッドの本質はファンタジーではなく、現実に起こりうるリアルなのです。
本当におすすめです。大人から子供まで、ぜひ体験して欲しい。
このエントリーと関係がある(…かもしれない) モノ
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL: http://opus77.net/mt/mt_trb.cgi/541
・無関係な内容のトラックバックは削除いたします。

Tag Cloud






コメントする