2008年4月 6日 日曜日
昨日公開の話題の映画。クローバーフィールドを早速観てきました。ストーリー自体は新しいものではありませんが、その宣伝方法&演出が素晴らしい。肝心な部分は宣伝告知されていないため、観客は登場人物と同じ視点で事実を知っていきます。また、ハンディーカメラの激しい動きを多用し、ドキュメンタリータッチに徹しており、この視聴経験はアトラクションムービーと言えます。その一方、人物描写を丁寧におこない、感情移入しやすい環境を作っているのも、うならせます。さすが、「LOST」でおなじみのJ.J.Abrams製作。そういえば、なんとなくLOSTに似た雰囲気の演出ですね。
--以下、これから鑑賞される方のために、ストーリーの内容自体には触れません。--
昔のパニック映画では、全体像を見せることでスケール感を演出する事が多かったですが、最近は個の視点で描かれる事が多くなってきています。その傾向は、この映画で頂点に達しました。メディアが発達し、様々なニュース映像に慣れている我々は、もはや俯瞰の映像では現実感を感じられなくなっている。それでは映画としての臨場感は、どのように表現したら良いのか。その答えがこの作品だと思います。また、表現手法に目を奪われがちですが、観客を引き込むためのシナリオや編集バランスも底を支えているのが良いですね。
パーティーシーンとエンディングでしか音楽は流れず、映像はすべて手持ちカメラの荒い映像。CGはしっかり使われていますが、手持ちカメラ風に汚されているため、とても自然。また、荒い映像とは対極で、効果音は非常に緻密に作られているため、観客の想像力に補われて、臨場感を向上させています。(ちなみに、効果音はスターウォーズでおなじみのSkyWalkerSound。)
ちなみに、クローバーフィールド事件は、映画本編だけでは全体像が見えません。映画中に登場する日本企業タグルアト社のWebSiteでストーリーが補完されているそうですが、4/6現在、日本語版ページは存在しないよう。残念。
宣伝・演出手法で歴史に残る映画。ストーリー自体はありきたりなので賛否あるようですが、見せ方でこうも変わるという好例だと思います。なにより音楽が入っていないのに、全編テンションを維持できているのがすごい。構成力のたまものです。ちなみに続編の制作が決定しているそう。星5つ[★★★★★]
■リンク
・映画「クローバーフィールド」
http://www.04-05.jp/
・タグルアト社
http://tagruato.jp/
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