2011年1月 3日 月曜日
また、勝手にランキング付けてみます。
それにしてしても、昨年は最近珍しいくらい良作の多い年でした。
第10位
ソルト
アンジェリーナ・ジョリー主演。本当はトム・クルーズが主演するはずだったらしく、なかなか硬派のハードアクションでした。
第9位
ザ・クレイジーズ
1973年のジョージ・A・ロメロ監督作のリメイク版。感染系スリラーだけど、人間描写に重きを置いた意外な良作。ロメロが撮ったら絶対こうはならない。音楽も良かった。
第8位
カラフル [DVD]
見た目とは裏腹に、完全に大人向けのジャパニメーション。主人公の死から始まり白紙にすることで、誰もが自分のことのように物語へと没入できる。内容はなかなかシビアですが、ポジティブに生きよという強く明るいメッセージ性がとても良い。ブルーハーツの名曲をmiwaがカバーしたエンディングテーマ「青空」もぴったり。
第7位
ザ・ウォーカー
デンゼル・ワシントン主演。近未来の終末世界で、1冊の本を運ぶためアメリカ大陸を西へと向かう男の話。ネタバレになるのであまり書きませんが、これくらい真面目に作らないと映画化が許されないようなテーマではないかと思います。原題「Book of ELI」という名のほうが体をよく表しています。悪役のゲイリー・オールドマンもいい味出してます。
第6位
シャッター アイランド
レオナルド・ディカプリオ主演のミステリー。これもネタばれしてしまうのであまり書きませんが、エンディングを知ってなお複数の解釈ができる本編となっていて、繰り返しみても面白いでしょう。画作りも演技も硬派で重厚でした。最近のディカプリオ出演作はいい作品が多い。
第5位
第9地区
設定がとても斬新なSF作品。南アフリカ共和国に巨大UFOが不時着し、難民エイリアンが大量発生。第9地区という特別居住区に住まわせるが、新しい第10地区への移住政策でゴタゴタが起こるというもの。監督らは否定していますが、これアパルトヘイトのアイロニーですよね。出演者らがほとんど無名なのに、この成功はやはり作品の力でしょうね。
・詳しいレビューはこちら。「斬新かつ皮肉な「第9地区」」
第4位
トロン:レガシー
「アバター」ほど緻密な映像ではないが、あれはフルCGアニメと言っても良いようなものなので、人物が実写ベースの3D映画としては本作は最高級だと思う。ダフト・パンクの音楽もいい。
それにしても、3D作品で観客と一体感を得るための趣向、つまり向こう側の世界へ行くという設定(「アバター」しかり、「アリス・イン・ワンダーランド」しかり)は、それほど種類がない気がするのだけれど、ネタ切れにならないか心配で仕方ありません。
ちなみに、3D映画を楽しみたければ絶対にIMAXシアターで観るべき。他の上映方式だと暗かったり色が変わったりするが、IMAX方式は明るいし画角が広くて視野がとても自然。また、サウンド品質も定められていて音もいい。
第3位
Dr.パルナサスの鏡
ヒース・レジャー主演の遺作。監督はテリー・ギリアム。パッと見、なんだかふざけた内容なんですが、よく咀嚼すると人生の悲哀を感じさせて深い。これの3D版が観てみたいなぁ。
・詳しいレビューはこちら。「Dr.パルナサスの鏡 / Terry Gilliam監督」
第2位
告白
松たか子主演。中島哲也監督は、作品を重ねるごとにシリアスな方面に進んでいます。CM出身の同監督の独特な映像美とテンポ感が、重い内容の物語をまっすぐに観客へ伝える様は、清々しさすら感じる。ここ数年の邦画では、一番だと思います。
第1位
インセプション
クリストファー・ノーラン監督ですよ。「ダークナイト」も凄かったですけどね。この概念的な世界観を10年も前に構想して、きっちり映像化を果たしたことに感嘆。ハンス・ジマーのスコアもよく合っています。エンディングなんてもう最高です。歴史に残っちゃうな、これは。
・詳しいレビューはこちら。「現実認識について考えさせられる「Inception」」
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