2011年3月 6日 日曜日
「本当に、この決定で大丈夫ですか?」 前後に他の説明無し...。
これであなたは物事の正否を判断できるでしょうか?
若い社員(たまに、ロクでもない中堅社員)の場合、このような問いかけの仕方をすることがあります。これに対し、私が正解と考える問いかけ方は以下のとおりです。(もっといい例もあると思いますが)
例「現状Aに対して対応Bを行った場合、影響Cが生じる懸念がありますが、問題はありませんか?(このように集団Dは考えていますが、代替案Eを行うのはどうでしょうか。)」
恐らく経験不足・考慮不足の場合、現状Aと影響Cを正しく把握出来ていないながらも、対応Bによって生じる何らかの不都合をぼんやりと感じているため、過程・仮定を省いた結論だけの説明になってしまうんでしょう。
また、あえて判断元の集団Dを引き合いに出したのは、その判断がどのレベルで下ったのか、どこまでエスカレーションされた結果なのかによって、杞憂かどうかがすぐ分かるからです。代替案Eまで提案できれば最高ですね。
きちんと説明を伴った問いかけがあれば、たいてい以下のように即答できます。
例1「影響Cは想定範囲内なので、問題ない」
例2「影響Cはまずいので、対応Bを変えて欲しい。」
例3「影響C単体ではまずいが、現状A(あるいはその母集合)に対して、他の対応Xを行っており、これによって補われるため全体としては問題ない。」
例2「影響Cはまずいので、対応Bを変えて欲しい。」
例3「影響C単体ではまずいが、現状A(あるいはその母集合)に対して、他の対応Xを行っており、これによって補われるため全体としては問題ない。」
会話や日本語って、大切ですね。InputとOutputは対称なので、コストを省いた問にはコストを省いた解しか得られません。日本語を手抜きする人は合意形成によく失敗します。これはどんな仕事でも一緒だと思います。私の仕事はシステムの要件定義ですが、翻訳家だと思って日々取り組んでいます。まだまだ勉強ですよ。
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